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与える人は幸せになるの?与えることのメカニズムってどんなの?

 
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人間は基本的に自分の幸せを最優先に行動します。

一方でそれと矛盾する、

相手に与えること、つまり相手が幸せな気分になるような行動を取ることがあります。

自分の利益だけが一番ならば、このような行動は取らないはずです。

そこで今回は与える人は幸せになるのか、与えることのメカニズムについて掘り下げていきたいと思います^^

与えることに関する一般的な考え方

上述したように、人間は基本的に自分の幸せを最優先に行動します。

例えば好きな服を買ったり、美味しい料理を食べたり、旅行をしたりなど、

普段する何気ない行動は自分の幸せのための行動です。

 

しかし一方で相手に与える、幸せになるような行動をするのはなぜなのでしょうか。

 

このことについて、経済学、心理学、哲学などの一部の専門家は、

人間の性質を分析し、以下の答えを導き出したようです。

 

・与えることが集団での自分の立場を高めたいという欲求を満たす

・他者に分け与えることによって、哺乳動物の生存でカギとなる要素である同族的な協調と団結が育まれる

・見返りに何かが得られることを期待している

 

与えるという行動は太古から行われていたでしょうから、

生存戦略としての協調や団結をはじめ、他の2つの説も納得できる部分があります。

 

現代社会では特に1つ目の承認欲求、3つ目の見返りを求めるといった側面が、

与えるという行為に強く表れていそうですね。

 

ただ、これらの説は自分の欲を満たすために相手に与える、いわば自分視点の行動です。

そういった意味で、これらの説は自分の利益を追求することとなんら変わりはありません。

 

本当に人間はこれらの利己的な理由のみから他人に与えるのでしょうか?

与えることのメカニズム

他者に与えることをさらに掘り下げて考えるために、

ドイツのリューベック大学(University of Lubeck)などの研究チームがある実験をしたそうです。

 

それは4週間、毎週25スイスフラン(約3000円)を被験者50人に渡し、

被験者の半数にはお金を他人のために使ってもらい、

もう半数の被験者にはお金を自分で自由に使ってもらう実験内容だったようです。

そして与える行動を取った場合、その後に被験者たちに、自身の幸福度を述べさせたようです。

 

この実験で両者にどういう差が出たのでしょうか。

 

実験の結果、

他人のためにお金を使った被験者たちは、与えることは快感であると述べたそうです。

このことから、与えることで自分が幸せになるということが証明されました。

 

人間は自己の利益だけを考えて相手に与えるのではなく、

与えることで自分が幸せになるという性質から、相手に与えていたのですね。

これは我欲を満たす利己的な行動からくる幸せではないので、

通説とは意味合いが変わってきますね。

 

与えることで自分も幸せになり、相手も幸せになるって、素敵な行動ですね!

与える人は幸せになる?

この実験では、脳の3つの部位の活動も調べたようです。

それぞれ、

 

・利他的行為や社会的行動に関連する部位

・幸福感に関連する部位

・意思決定に関与する部位

 

といった部位です。

 

活動を調べて明らかになったことは、

他者に与えた被験者の方が自分で自由にお金を使える被験者よりも、

与えた後の被験者が述べる幸福度が高かったことです。

 

しかも幸福度と金額の大きさの間には関係がなかったそうです。

 

このことが示すのは金額よりも、

どれだけ相手のために行動できているのかが重要ということになりますね。

まとめ

・他人に与えるという行動の通説は、利己的な理由のみが根本にあるという見解

・実験から与えることは快感、自身を幸せにする行動であることが証明された

・幸福度と金額の大きさの間には関係がなく、どれだけ相手のために行動できているのかが重要

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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