ドラゴンボールGTのタイトルの意味と由来は?黒歴史と言われる理由は?
ドラゴンボールは現在までの間に多数のテレビアニメシリーズがあります。
近年はドラゴンボール改、ドラゴンボール超の放送、
また映画が公開されたことで、現在も子どもたちからの人気を集めています。
今回はそんなドラゴンボールのアニメシリーズのGTのタイトルの意味と由来、
黒歴史と言われる理由はなぜなのかについて深掘りしていきたいと思います。
ドラゴンボールGTの基本情報
『ドラゴンボールGT』は、ドラゴンボールのテレビアニメシリーズの1つです。
こちらは『ドラゴンボールZ』の次に制作されたアニメシリーズで、
物語の舞台は『ドラゴンボールZ』の最終回から5年後です。
放送期間は1996年2月7日~1997年11月19日で、
放送日時は毎週水曜日の19:00~19:30です。
作品の大きな特徴は、原作の話が展開された『ドラゴンボールZ』までと異なり、
『ドラゴンボールGT』では完全オリジナルのストーリーが展開されていることです。
ストーリー展開は以下になります。
第1話~第26話:究極のドラゴンボール編
第27話~第40話:復讐鬼ベビー編
第41話~第47話:究極の人造人間編
48話~最終話:七匹の邪悪龍編
この作品は、制作背景が複雑なようです。
原作の連載が終了した場合、それに伴って時間を追うごとにドラゴンボール関連の仕事が畳まれていきます。
特にアニメに携わっている方々の生活への影響は大きく、いきなり仕事がなくなってしまうと生活に大きな打撃を受けます。
しかもドラゴンボールは絶大な人気を誇る作品ですから、まだまだ収益を生むことのできる作品と考えられていたようです。
GTはこうしたアニメスタッフやスポンサー、テレビ局などの思惑もあり、
『Z』の続編として制作されたようです。
タイトルの意味と由来は?
噂では『ドラゴンボールGT』のGTは、“ごめんなさい 鳥山先生”の頭文字を採ったタイトルだと言われているようです。
元々『ドラゴンボールZ』も、ドラゴンボール関連にうんざりしていた鳥山さんが作品を早く終わらせたいという思いから、アルファベットの最後の文字のZをタイトルにしたと述べているようです。
こうしたことから、アニメスタッフやスポンサー、テレビ局の人たちが、
原作の引き伸ばしに加えて関連作品もずっと携わっていかなければならないことにうんざりしている鳥山さんを、
ドラゴンボールに縛ることになってしまってごめんなさいという気持ちを表して名付けられたと考えられているようです。
しかしこの噂は、事実ではないのかなと思います。
なぜならドラゴンボールのアニメのタイトルは、原作者の鳥山明さんが名付けているようだからです。
実際に、『GT』を提案したのは鳥山さん自身であり、
鳥山さんはその意味を“Grand Touring”(壮大なる旅)だと述べているそうです。
こちらは、『ドラゴンボールGT DVD-BOX特製ブックレットDragonbook』の「鳥山明からのコメント」というページに載っているようです。
この他にも、関係者の方々へのインタビューで、
“Galaxy Tour”・“Galaxy Touring”(銀河の旅)、
“Great Touring”(偉大なる旅)、
という意味が込められていることが明らかになったようです。
黒歴史と言われるのはなぜ?
『ドラゴンボールGT』は黒歴史とも言われているようです。
一体その理由は何なのでしょうか?
理由はいくつかあるようですが、こちらでは大きな要因とされているものを取り上げたいと思います。
まず一つ目は、『GT』は鳥山さんがストーリーに関わっておらず、
原作ストーリーを展開したアニメに比べて面白さが欠けていることとされています。
基本的にアニメは、原作がある場合は原作に沿って話が展開されるため、
この原因は納得というか、仕方がない部分はあるのかなと思います。
元々原作が人気を集めているからこそアニメ化されますし、
オリジナルストーリーが原作者の方の作品の面白さに勝ることはなかなか難しい問題ですよね。
さらに、上述の点に付随して、
鳥山さんがドラゴンボールやその関連の仕事にうんざりしていたにもかかわらず、
まだまだ莫大な収益を見込めるがために『GT』を制作したため、
作品にあまりいい印象を抱いておらず、ドラゴンボールの作品として認めないファンが一定数いるようです。
2つ目は、キャラクターのイメージが既出作品の像と異なり、視聴者にキャラクター像のズレを与えてしまっていることのようです。
特に、このキャラクターなら取らないと考えられる行動、言動が目立ったため、
視聴者は違和感を覚えて受け付けなかった方もいるそうです。
例えば有名なのは、ベジータの“俺はサイヤの誇りを持った地球人だ!”というセリフです。
これは原作やそれに沿ったアニメ作品でも一貫していたベジータの像を無視しており、
サイヤ人の王子として誇り高きプライドを持っているベジータと矛盾すると批判されているようです。
また、最終回で視聴者を置いてけぼりにするような描写足らずな部分や、展開がされており、落胆の声もあるためと言われています。
やはりオリジナル作品は、原作の人気があればあるほど反感を買いやすく、やりづらいものだと思います。
ドラゴンボールは今日にもわたって人気を誇る偉大な作品なだけに、なおさらです。
当時も今作の制作にあたり、相当重圧があったと思います。
しかし、時間が経ってから見返したり、関係者のインタビューなどを見ると、
また見方が変わってくるのではないかなと思います。
まとめ
・『ドラゴンボールGT』は、ドラゴンボールのテレビアニメシリーズの1つ。物語は『ドラゴンボールZ』の最終回から5年後である
・鳥山さんがタイトルのGTを名づけて、その意味を“Grand Touring”(壮大なる旅)だと述べたようである
・黒歴史とされる理由はいくつかある。鳥山さんがストーリーに関わらなかったため面白さが多少欠ける、キャラクター像が既出作品の像と異なる、制作背景から印象がよくないと感じる人もいる…などである
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!